アイドル絶対殺戮戦線

そして。


少しでも誠意を示そうと、深く頭を下げた私の耳に届いたのは、ただ謝罪の一言だった。


「ごめんなさい」


おそるおそる顔を上げると、憐むような瞳が私を捉えている。


「そ、そうか……やっぱり、そうだよね。こちらこそごめんね」


これ以上惨めになりたくなくて、咄嗟に笑顔を取り繕った。


ぎこちないその笑顔は、それでも私の心に仮面を着せてくれる。


そんな私に、明日菜はすっと壁を指さした。その先に見えるのは、シンプルな黒縁の時計だ。


「……もう11時だけど、こんなところで道草を食っていて大丈夫?」


ああ、明日菜はいつだって優しい。