アイドル絶対殺戮戦線

「またそんなダサいTシャツ着て――、自主練習?」


「そうよ。もうすぐ卒業が近づいているから、それまでに少しでも上達しておかないと」


よくわからないキャラクターTシャツを着て汗にまみれるその姿は、とても【氷の女王】と呼ばれるその人とは思えなかった。


だけどこれが真実だ。


締め切られたレッスン室Dには幽霊乙女も絶対女王もいない。ただ、自身の人気にあぐらをかくことなくレッスンに励む1人の生徒がいるだけだ。


そしてそれを知っているのは、この学園ではおそらく私しかいないだろう。


彼女と同室の、私、しか――。