アイドル絶対殺戮戦線

「誰……?」


カーテンを締め切り薄暗い部屋の中、私を見つめていたのは灰を帯びた感情のない瞳だった――。


「もう、また電気もつけずに締め切った部屋で練習して! 定期的に空気入れ替えなきゃダメっていつも言ってるじゃん!」


私の厳しい声色に、灰色が揺れる。


「あ、あぁ……忘れてたの、ごめん」


そう言いながらも幽霊乙女は電気をつける気はないようで、仕方がないから私が代わりにつけてあげた。


まばゆい蛍光灯の中、浮かび上がったのは誰もが認める星ヶ峰の絶対女王、神咲明日菜の姿だ。