アイドル絶対殺戮戦線

液晶を見上げれば、掲示板も【しおりん】の文字で埋め尽くされていた。


【しおりん全裸待機】

【天使の歌声を聴きたいです! あわよくば生かしてあげて!!】


「……ね?」と私は堂々を見返す。


「こんなに大勢のファンが待ち望んでいるのに、期待に応えないのはアイドルとしてどうなんですか」


無感情な瞳が、ただ私を見下ろした。


後ずさりしそうになる体を押し込めて、私も挑発的な視線を返してやる。


「……わかりました」


先に視線を逸らしたのは、堂々だった。


苦々しげに、それでいて少し嬉しそうに壇上を離れる。


「里野さんの運命は変わりません。それでもいいというなら、どうぞ存分に歌ってください」