アイドル絶対殺戮戦線

ゆるやかに里野さんは微笑んだ。


肩にかかった髪がさらさらと落ちていく。


「眼鏡のお兄さん、さっきはひどい言葉をかけられて辛かったですよね。


 同じ学園の生徒として、本当に申し訳なく思います。


 お兄さんの受けた傷が私に癒せるかわからないけど……少しでも支えになれますように」


すっと里野さんが右手を伸ばした。


その動きに呼応するように、画面上の眼鏡も手をこちらに伸ばす。


【天 使 降 臨】


そこにはもう、不気味に笑う里野さんはいなかった。


淡いライトに照らされて、私は天使の姿をこの目でたしかに見た気がした。