視線が錯綜する。


動揺の広がる講堂内で、私と堂々だけがじっとお互いを見つめていた。


先に動いた方が負けとでもいうように、じっと、ただじっと相手を見つめ続ける。


そして。


「……わかりました」


封筒の中身をちらりと確認した堂々が、それを懐におさめた。


「大宮七歌VS椎名音葉の勝負は、依然として椎名さんの勝利。ただ、大宮さんの処刑は中止とさせていただきます。これでよろしいですね?」


「はい!」


わっと講堂中が沸き立つのを感じた。


掲示板が点滅し、新着のコメントを続々と表示する。