アイドル絶対殺戮戦線

講堂に来る前、自身の要求を通しあの窮屈な地下室を抜け出した私は、用済みだと高瀬さんを追い払おうとしたのだけれど。


「――理想のアイドルを見つけたかもしれない!」


流川先生に与えられた薄いガウンを1枚羽織っただけで、私に追いすがってきた高瀬さん。


仕方がないので立ち止まって話を聞くと、2年前ドSな奥様に先立たれてから自分をいじめてくれる人を探していたらしい。


私は決して女王様ではないのだけれど。それに、こんな汚い豚を飼う趣味はないと一蹴すれば、また泣きついてきた。


「お願いだ。全財産君に使ってもいいから……七歌ちゃんの奴隷にしてください!」


自分の父親くらいの年齢の大人に土下座されて、私もなんだか可哀想になってきた。それに……全財産を貢いでもらえるというのは、素直においしい。


だから私は。


「七歌様の奴隷にしてください、でしょ?」


革靴のつま先でぐりぐりと踏んでやると、豚はヒィヒィと喜んだ。あーあ、私何やってんだろ。