「朔斗は、さっさと帰れ。一花ちゃんは、気を付けて帰ってね」



朔斗先輩は軽くあしらって、一花ちゃんには優しい言葉遣い



「…じゃあ、一花帰ろうか。」



「朔兄と一緒とか嫌。私、一人で帰ろっかな…」



「え!もう外真っ暗だよ!」



「そうだよ、一花。一人だと危ないだろ?」



「まだ、恵兄ならよかったのに」



「なんだって?恵斗よりイケメンだろ!?」



「さぁね?……じゃあ、莉乃、日向先輩、今日はお世話になりました!
お邪魔しました!」



挨拶が終わると、朔斗先輩を置いて帰ろうとする一花ちゃん



「おい、一花!待てって!…今日はありがと!莉乃ちゃんまたね!」



それだけ言い残して慌ただしく一花ちゃんを追いかけて帰っていった。