当の本人は何も気にする様子もなく、それがまたちょっと恥ずかしい。



「おー!基本的な所もう完璧じゃん!次は、応用チャレンジしてみよっか!」



「ほんとですか!?先輩教えるの上手いから分かりやすいです!
さっきまで全然分かってなかった問題こんなにスラスラ解けちゃった!」



「ほんと莉乃ちゃん素直でかわいいわ。ね?日向」



私の方にコテンッと寄りかかりながら話す朔斗先輩



「先輩、姿勢が……」



「まっすぐ座れ」



「はーい」



朔斗先輩が渋々勉強を開始するのと同時にまた集中モードに切り替わる。