マイペースなお兄ちゃんは、急ぐ様子もなく
ゆっくりこっちに向かってくる。



「何しに来たの」




「これ!忘れたでしょ?」




そう言ってお兄ちゃんのお弁当を差し出す




「あー、忘れてた」




「もう忘れないでよ?お兄ちゃん」




「わかったわかった。」



そう返事するお兄ちゃんにクラスの人たちは





「もっと優しくしてあげろよー」



「俺もお兄ちゃんって呼ばれてー」




「噂以上に可愛いよなぁ」





それを聞いたお兄ちゃんは、はあ、とため息をついてこっち来てと連れられた