桜の季節に君に恋した。

2《友達》
転校してきてから2日が過ぎた。
相変わらず、私はクラスの人と距離を置いている。だが、そんなもの構わないと言わんばかりに攻めてくる子達がいる。
「ねぇねぇ、心愛〜!聞いてるー?」
「心愛本当可愛い顔してるのにクールだよね」
そう、彼女たちだ。
クラスメイトの天使 瞳愛、来栖 歌織だ。
瞳愛と歌織は初日からずっと声をかけてきてくれている。が、私はそれに応じることは無かった。
「ねーぇーこーあ!」
「ん?なに?」
わたしは、初めて彼女達の問に答えた。
「わ!心愛が話した!」
「歌織!そら話すよ、心愛も人間だよ?w」
なんだか、バカにされてる気分…。
「ねぇ、何楽しそうに話してるの?」
「あ、碧依君。」
「心愛がね!初めて問いかけに答えてくれたの!」
「そうなんだ!良かったね天使さん。」
「それより心愛。今日はなんの教科書足んないのー?」
彼とは隣の席でない分の教科書を借りるということが毎日あり少しばかり話すようにはしている。
「ん?えとね、家庭科と数学と現代文。」
「そか、おけ。」
「いつもありがとう。」
「おう。」
そんな私たちを、瞳愛と歌織は嬉しそうに見ている。なんだろう。
「ねぇねぇ。やっぱり心愛は碧依君のことが好きなの?」
「え?なんで?」
「や、だって、碧依君が自分から女の子に関わるの瞳愛見たことない!」
「たしかに!」
「どうなの?」
「付き合ってないよ。ただ、教科書見せてもらってるだけ。それに、まだここに来て2日しかたってない。」
「そっかそうだよね。」
「あ、歌織!心愛!行くよ!移動教室」