俺の行動に驚いたのか、慌てる亜妃。

亜妃「えっ…あ、あの…帰るんじゃ…ないんですか?」

「なに、帰っていいの?」

亜妃「……」

不安で堪らないって顔してるのに…

この状態で俺が帰れるとでも
思っているんだろうか…

和弥「ん?いいなら、帰るよ」

そう言って立ち上がると、ギュッと腕を掴まれる。

…こいつ、可愛いことするな。

亜妃「…も、…も、ちょっとだけ…居て欲しいです。」

下を向いたまま、か細い声で言う亜妃。

…狙ってるわけじゃないよな。

「フッ…よく言えました。」

まだ俯く亜妃をベッドに寝かせる。

「ほら、もう寝ろ。
…苦しくなったら起こしていいから。」

亜妃「……」

ベッドに寝かせた亜妃の隣に入る。

目は閉じてるようだが…もぞもぞとする亜妃。

「なに、寝れないの?」

亜妃「…だって…」

そう言ってまた顔を赤くする亜妃。

「た…瀧さん明日、お仕事ですよね⁉︎
すみません…寝てください。」

気を遣ってくれるのは嬉しいが…