医者嫌いの彼女

内心、かなり焦る。
慌てて近づくと、スースーと寝息が聞こえる。

どうやら生きてはいるらしい。
ほっと胸を撫で下ろすが…心臓に悪い。

「っ‼︎おい!おいっ!」

亜妃「んー…」

「おいっ!起きろ‼︎」

亜妃「ぅわっ‼︎…えっと…あれっ…ここは⁇」

焦ったような声を出して周りをキョロキョロと見渡す。

「は?俺んちだろ…」

そういうと、さらにそわそわし出す亜妃。

「何そわそわしてんの?」

亜妃「いや、寝顔…」

「は?今更?何回目だよ」

寝顔ってなんだよ…。何回も見てんだろ、病院で。

亜妃「あ…。いえ、あの、すみません…
寝てしまって…」

「…寝るのは別にいい。
けど、寝るなら床じゃなくてベッド使えよ」

「…」

ベッド使えと言ったのに。
床に寝てたら、倒れてると思うだろうが。
せめてソファに寝てくれ。

「まぁいい。キツくはないか?」

頷くが…

「アテにならんからな。」

そういうと、少し拗ねた顔をする。

亜妃「今は本当に…大丈夫です」

「ならいい。じゃ荷物取りに行くか?」

亜妃「…本当に行くんですか?」

「何、入院したいの?」

亜妃「い、いえ…」

「ん。じゃ行くぞ」

そう言って亜妃の家に向かう。