医者嫌いの彼女

唖然とした表情の亜妃。
やや絶望感な表情にも見えるのが気になるが。
今はそれより大事な事がある。

「まぁ、せっかく来たんだし。
とりあえず、診察するぞ。」

パソコンを立ち上げ、新患登録をしながら
亜妃に近寄る。

するとその瞬間、亜妃の態度が一変する。

「い…嫌‼︎」

身体を庇うようにうずくまり、身体を固くする亜妃。

まさに突然の出来事で流石に動揺する。

…どうした?
今まで手を引いても特に何もなかったのに。
病院が嫌いとは知っているが、そこまでか?
色んな疑問を抱くが、とりあえず落ち着かせない
ことには診察も何もできない。

「…ちょっと落ち着こうか。大丈夫だから。」

背中をさすって落ち着かせようとするが、
振り払うように慌てて立ち上がる。

亜妃「あ、あの…ゴホッゴホッ、
取り乱してごめんなさい。
もう大丈夫なので…ヒュー、ゴホッか、帰ります」

そう言ってバックを持って
出て行こうとするのを引き止める。