医者嫌いの彼女

マンションに着くと、慌てた様子で
管理人が出てくる。

管理人「瀧さん、すみません。彼女さん、
先程出て行かれました。」

「っ‼︎ど、どこに行きました?」

管理人「それが…私も聞いてみたんですけど
何もおっしゃられなくて。」

「様子は⁉︎…どんな様子でした?」

管理人「荷物を持って、泣きながら
出て行かれました。明らかに様子が
おかしかったので声をかけたんですけど…」

「あの、どっちに行ったか、わかります?」

管理人「あっちです。」

そう言われて、走って出て行く。
まだ発作も出やすいはず。
体力だって相当消耗してるはずなのに…

あとを追うように探して回るが見つからない。

どこか行くあてなんかあるのだろうか…
思い当たる節もなく、ただひたすら走り回るが
一向に見つからない。


……。どこ行った…?

そんなに遠くに行っては居ないと思ったが
探しても探しても見つからない。

タクシーや電車などの乗り物に乗ったとしたら、もうこの街にすらいないのかもしれない。

どうする事もできず、家に戻る。