嘘つきな僕ら【完】





「ふっ。まだ17じゃん。ばか」



自然と笑みが零れる。







「結香のことが、好き。物心ついた時から大好きだった。誰かに取られるんじゃないかといつも不安で早く好きって伝えたかった」



手首を掴んでた夏樹の手は離れてあたしの指の隙間に自分の指を絡ませて、強くぎゅっと握った。




いつの間にか大きくなった手。


昔は同じぐらいの大きさだったのにあたしの手を包み込んでしまうほど大きい。時の流れの早さを感じた。









「…あたしも、夏樹が好き。大好き。胸が苦しくなるぐらい」




大きな手をしっかりと握って、夏樹の肩に顔を埋める。




3年前に捨てたはずの好きな気持ちが捨てれなくて 今、溢れ出す。




「知ってる。」




そう笑顔で言うと、あたしの唇と夏樹の唇が重なった。






             * * * 嘘つきな僕ら  * * *








「結香。」


「ん?」


「3年前のラブレター覚えてる?俺宛に書いたやつ。」


「っ。な、なんでそれを!」


「結香の部屋のゴミ箱に捨ててあったのを見つけた。それを読んで、両想いなんだと気づいてさ、」


「うっわー。幼馴染の女の子の部屋に勝手に入って
ゴミ箱漁るなんてなんて最低だわ…」


「もう幼馴染じゃないだろ」


「え?」




「幼馴染兼、彼女」






fin