私たちは出会った瞬間から、恋に落ちた。

 私たちは同じ光を追って、互いを必要としていた。その光の眩しさに目を細めて。

 それがいつからか、光を受けるあなたの影の後ろに私が立っていた。

 私は眩しさを感じなくなった。

 私は寂しさを、そして、妬ましさを感じるようになった。

 でもね、あなたを想う気持ちだけはずっと変わらない。

 だから、苦しいのかな。

 ねぇ、あなたはどこにいるの。

 何を見ていて、何を考えているの。

 答えてくれない横顔が答えなの?

 あなたと一緒にいた時間に縛られる私。その中に私が求めるあなたは居ないのに。

 探してしまう。

 探して、探して、戻る道は消えた。

 光を失った絶望をあなたのせいにしては、自己嫌悪で泣き暮れる。

 そんな私を、あなたはどんな表情で見ていたのか。

 あの頃に戻れればどれだけ良いだろう。

 それは、もう幻。

 確かなものなど失くなって、蜃気楼のような優しい笑顔のあなたは手を伸ばした私の前で消えていく。

 光の向こうに、私は行けない。

 あなたはどこにいるの。