「ちゃんと覚えてるから。
 今日は俺と葵が恋人同士になって一年が経った大切な日」


 隼翔が覚えていてくれた。
 オレたちの大切な記念日。

 そのことが。
 嬉しい、ものすごく。


「ちゃんと覚えていてくれてたんだ」


「当たり前だろ。
 そんな大切な日、忘れるわけがないだろ」