葵くんの一日♡




「姉ちゃん、もういい?
 しばらく部屋に入ってくるのはやめてくれよ」


 隼翔の言葉、口調。


 早く出て行ってほしそうにしている、楓姉ちゃんに。

 伝わってくる、ものすごく。
 そういう様子が。



 隼翔、態度に出やすいからな。

 変に思われなければいいけれど。
 楓姉ちゃんに。


「うん、それはいいけど……。
 なになに、あんたたち今からイチャイチャでもするの?」


 楓姉ちゃん。
 笑顔でサラッと言っている。


「何言ってるんだよっ、姉ちゃんっ。
 そんなわけないだろっ‼」


 隼翔、慌て過ぎ。


 とはいっても。
 オレも少しだけ動揺している。