「姉ちゃん、もういい?
しばらく部屋に入ってくるのはやめてくれよ」
隼翔の言葉、口調。
早く出て行ってほしそうにしている、楓姉ちゃんに。
伝わってくる、ものすごく。
そういう様子が。
隼翔、態度に出やすいからな。
変に思われなければいいけれど。
楓姉ちゃんに。
「うん、それはいいけど……。
なになに、あんたたち今からイチャイチャでもするの?」
楓姉ちゃん。
笑顔でサラッと言っている。
「何言ってるんだよっ、姉ちゃんっ。
そんなわけないだろっ‼」
隼翔、慌て過ぎ。
とはいっても。
オレも少しだけ動揺している。



