葵くんの一日♡




『隼翔―、葵―』


 はっきりと聞こえた。

 この声は……。


『隼翔―、葵―』


 楓姉ちゃんっ⁉


「なんで姉ちゃんがっ⁉
 友達と出かけてるんじゃ……⁉」


「落ち着いて、隼翔。
 とにかく普通にしてよう」


 そう言ったものの。
 一体何が普通?


 とりあえず。
 オレと隼翔は乱れている髪と服を整えた。