『隼翔―、葵―』 はっきりと聞こえた。 この声は……。 『隼翔―、葵―』 楓姉ちゃんっ⁉ 「なんで姉ちゃんがっ⁉ 友達と出かけてるんじゃ……⁉」 「落ち着いて、隼翔。 とにかく普通にしてよう」 そう言ったものの。 一体何が普通? とりあえず。 オレと隼翔は乱れている髪と服を整えた。