葵くんの一日♡




『……と…………い…………』


 ……え……?


 今のは……幻聴……?



『……やと…………おい…………』


 違うっ⁉


「隼翔っ」


 隼翔に知らせなくてはっ。

 そう思い。
 隼翔の背中をやさしくポンポンとする。


「……なに、葵……邪魔なんかさせないからな……」


「そんなつもりじゃないんだけど、
 今何か聞こえなかった?」


「……え……?」


「誰かの声が聞こえた気がする」


「そんなこと言って邪魔をしようとしてるのか」


「違う、そうじゃなくて……」