大和くんはそれを聞いて、おばちゃんに注文してくれた。
大和くんは一つ一つの言動が優しい。
席に座る時に、さりげなく私を置くのソファに通して自分は椅子に座ったのも優しさだろう。
「苗、今日も家一人?」
「うん。明日の朝、帰って来るって言ってたから、今日は一人だよ」
「そっか・・・・・・」
「・・・もう一人でも大丈夫だよ。ありがとうね」
昨日は一人ではいられない気がしていたけど、自然と今日は大丈夫な気がした。
一晩大和くんが一緒にいてくれたことで少しだけ気が和らいでいた。
昨日もしあのまま一人だったとしたら、夜中に目を覚まして朝まで眠れなかったのではないか。
ずっと泣いていたのかもしれない。


