第一印象から苗ちゃんのことは気になっていた。
可愛いな、と惹かれた。
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「今日さ、めっちゃタイプの子が面接に来たんだよね。一目惚れするかと思ったわ~」
「なんか最近美舟さんとダメなんすか? 女の子の話ばっかり」
「んー? 別に。ただもう終わらないといけないだけだよ」
酒を飲む手が早まる。
最近はこればっかりだった。
美舟と会っていてももう何が楽しいのかもよくわからない。
どうせ数ヶ月したら、家に帰ることは決まっている。
もう新しい思い出なんて作りたくなかった。
仕事が終わると毎日家でお酒を飲みまくった。
今日は久しぶりに仕事終わりに空と合流して飲みに来た。


