「それで、どこに引っ越すの?」
あれから、冷えた料理を食べながらいつも通りの会話に戻っていた。
「うん、大阪にね。満坂百貨店を経営してるヘネアールで採用してもらえることになって。」
「大阪!?これまた東京から遠いところに決めたのね。」
「まあ、その方が吹っ切れるかな、って。満坂百貨店にも興味あったし。」
「へえ、それでこの前のお土産ね。突然有休取って大阪に行くっていうから、何事かと思ったけど、面接に行ってたんだ。」
「引っ越したら遊びに来てよ。いろいろ案内できるように、勉強しておくから。」
その前に、あの大阪駅ダンジョンを攻略しないと難しそうだけれど。
「もちろん。大阪って案外行くこと少ないのよね。来年度はいっぱい有給消化するために葵のところにお邪魔するね。」
「待ってる。あとね、凛。私のこと、なんだけど。」
退職することはそのうち噂で流れてしまうかもしれないから、仕方がない。
けれど、引っ越し先を蒼に気づかれてしまったら、意味がなくなる。
「分かってる。今日聞いた話は誰にも言わない。それより、退職理由は何にしたの?」
「私の父方のおばあちゃん、滋賀に住んでるんだけど、一人で住めなくなって、両親もまだ定年してないから代わりに私が、って。それ自体は本当なんだけど、実はお父さんの弟さんが近くに住んでるから問題ないんだけど、理由を考えるのに使わせてもらったの。」
「なるほど、家庭の事情だと怪しまれずに済むもんね。嘘のような、ぎりぎり本当の話だから、問題ないだろうし。」
「部長には申し訳ないことしちゃったんだけどね。許してくださいって思いながら、年度末に向けて毎日残業ばっかりだよ。」
「それは仕方ない。私も人事異動でこれから最終決定に向けて大変だし、誰かさんのおかげで経理部のことも考えないといけなくなったし。」
はぁ、とため息をこぼした凛に、「本当にごめんって」と返した。
あれから、冷えた料理を食べながらいつも通りの会話に戻っていた。
「うん、大阪にね。満坂百貨店を経営してるヘネアールで採用してもらえることになって。」
「大阪!?これまた東京から遠いところに決めたのね。」
「まあ、その方が吹っ切れるかな、って。満坂百貨店にも興味あったし。」
「へえ、それでこの前のお土産ね。突然有休取って大阪に行くっていうから、何事かと思ったけど、面接に行ってたんだ。」
「引っ越したら遊びに来てよ。いろいろ案内できるように、勉強しておくから。」
その前に、あの大阪駅ダンジョンを攻略しないと難しそうだけれど。
「もちろん。大阪って案外行くこと少ないのよね。来年度はいっぱい有給消化するために葵のところにお邪魔するね。」
「待ってる。あとね、凛。私のこと、なんだけど。」
退職することはそのうち噂で流れてしまうかもしれないから、仕方がない。
けれど、引っ越し先を蒼に気づかれてしまったら、意味がなくなる。
「分かってる。今日聞いた話は誰にも言わない。それより、退職理由は何にしたの?」
「私の父方のおばあちゃん、滋賀に住んでるんだけど、一人で住めなくなって、両親もまだ定年してないから代わりに私が、って。それ自体は本当なんだけど、実はお父さんの弟さんが近くに住んでるから問題ないんだけど、理由を考えるのに使わせてもらったの。」
「なるほど、家庭の事情だと怪しまれずに済むもんね。嘘のような、ぎりぎり本当の話だから、問題ないだろうし。」
「部長には申し訳ないことしちゃったんだけどね。許してくださいって思いながら、年度末に向けて毎日残業ばっかりだよ。」
「それは仕方ない。私も人事異動でこれから最終決定に向けて大変だし、誰かさんのおかげで経理部のことも考えないといけなくなったし。」
はぁ、とため息をこぼした凛に、「本当にごめんって」と返した。

