Sun × Moon ~正反対のふたりは探偵です~

「この社名がヒントですね?」

 輝本さんを見上げる。
 彼はいたずらっ子のような笑みでこう言う。

「助手さんにお手伝いしてもらおうかな。その製鉄所の取引先を調べてくれる?有明市内でね」

「は、はい、分かりました」

 月乃はおそるおそる頷いた。

「ありがとう。調べたものはPDFにして僕のLINEに送ってほしい。じゃあ、明日の17時に石川の家で会おう」

 そう言って輝本は曲がり角を曲がる。

「輝本さん、そっちなのですか?」

 月乃は彼の背中に問いかけた。

「ああ。調べものがあるからね」

 彼は振り返り笑顔で手を振った。