月乃は現在のあの人の姿を想像しながら、軽い足取りでカフェに向かった。
 
 友人に貰ったメモによる地図にそって歩いていくと、それらしい建物が見えてきた。
 月乃はゆっくりとその建物を見上げた。
 古民家を改築したような、想像より古かったが清潔感があるオシャレな外観だった。
 そばにあるノブに手をかけゆっくりと扉を押す。
 カランコロン、とベルが鳴った。