Sun × Moon ~正反対のふたりは探偵です~

「…ということなんだ」

 話し終えた石川はふぅっと息を吐いた。

「たしかに、モヤモヤしますね。なんで招きネコ?」

 月乃は頭を抱えた。

「そうなんだよ。恋人にこのことを話しても何も分からないと言われたし、俺は親や親族と当の昔に縁を切った。会社にも疑わしい人はいない。そもそも招きネコとは何の縁もないんだよ」

 石川は本当に分からないという表情だ。

「石川の名が書かれたメモがあったんだね?」

「あぁ、そうだよ。やっぱり俺の知り合いの仕業かな?」

「いや、そうとは限らないよ。例えば郵便物を見るとか。他人の名を知る方法なんていくらでもある」

 輝本はうーん、と唸ったかと思えば

「まぁ、その招きネコを見るまで何とも言えないね。石川、いつ見せてもらえる?」