甘くて意地悪な後輩クンの誘惑

「先輩のそういうとこ、僕は好きですよ」

(“好き”だなんて…よくもまぁそんな軽々しく……)


彼の本性を知らずにいた私であれば、

少女漫画のヒロインになった気分で胸を高鳴らせていたかもしれない。

だが、今のこの状況では高鳴るどころか
若干の嫌悪感を抱くほどだ。


「では、お疲れ様です」


彼はお得意の爽やかスマイルを崩さず、
コンビニから出ていった。
 
(青葉くんに心を乱されてばかりいる気がする…)

溜息交じりに深呼吸をして、
私はおにぎり2つとお茶を手に取りレジへ向かった。