甘くて意地悪な後輩クンの誘惑

「まぁ、そういうことになりますね」


はっきりしない返答にに多少モヤッとしつつも、
この会話を長引かせたくない私は
彼にそれ以上詳しく聞くことを止めた。


「あ、そうだ。

これ、渡し忘れてましたね」


そう言って青葉くんが取り出したのは、
返してもらうのをすっかり忘れていた元彼とのペアリング。


「あ、ああ…ありがとう……」


(忘れていたままの方がよかったな……)

自分が持ったままだとどうせ捨てられず、
ずっと元彼…和貴のことを引きずってしまうのではないかとそんな思いがよぎった。