コンコン。

私の声を遮るように会議室のドアがノックされた。



「すみません、

こちらの会議室を
使わせていただきたいのですが……」


若い男性社員の声だった。



「残念ですが、話はここまでですね」


青葉くんはテーブルに
置いていた企画資料を手に取り、


男性社員に

「いえ、すみません、今出ますね」



とドア越しに声を掛ける。