ゆっくりとした足取りで寝室へ向かい、
扉を開ける。

私達がいつも寝ている
ふかふかの広いダブルベッドの上には、

上半身裸で青白い顔をしている和貴と、
大学生だろうか…

私よりも断然若いことが一目で分かる
可愛らしい女の子。

彼女は私とは目を合わさず、
俯きながら毛布で身体を隠している。

(その毛布、私のお気に入りのやつなんだけどな…)

そんなことを心の中で呟きながら、
目線を和貴に戻す。

私は今そんなに怖い顔をしているのだろうか…
彼は震えているようだった。

「り、莉子……」