加奈の言葉に身体が固まった。


大丈夫だったよ、と言いたいところだが
私はとんでもないことをしでかしてしまったのだ。

できればもう思い出したくない……。


「おーーーい、莉子?」


「あ、あああごめん!

昨日はあの後すぐ帰ったんだけど
酔いが回っていつの間にか寝ちゃったんだよね…」

「そっか、よかった~!

もしかして酔っ払って誰かとホテルに
入っちゃったかなとか色々考えちゃってさ~」


加奈は笑いながら冗談を言っているようだが、

私は全く笑えない。