健太郎は社長室で待っている舟の元へロビンを連れて行く。
舟は普段着でソフィアのデスクでくつろいでいた。
「舟さん、面接をお願いします」
健太郎はそう言うと、ロビンに目配せもせずに社長室から出て行った。
ロビンは一気に緊張が高まる。
健太郎がそばにいてくれるとばかり思っていたから。
「緊張しないでいいからね」
そう言って微笑む舟という男性の優しいまなざしに、ロビンは少しだけ気持ちが和らいだ。
「明日から来れる?」
「え?」
面接ってこんなにフランクなものだっけ?
「あ、今日の面接っていうのは、君の語学力がどれくらいのものか確かめるためだけなんだ。
でも、明智君の話では何も問題なさそうだし、今、僕と英語で交わしている感じからして
完璧だし、あ、じゃ、今度は中国語で話してくれる?」
ロビンは流暢な中国語で今の自分の状況を説明した。
舟はOKと笑顔で頷いてくれる。
「ベトナム語は母国語だから、じゃ、日本語は?」
ロビンは顔を赤くして下を向いた。
「日本語は今勉強中です。
だから、難しい話になったら上手く話せません。
日本語は本当に難しい」
舟もうんうんと頷いている。



