その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党



スマホで時間を見ると、もう八時を回っていた。
ロビンは恐る恐るリビングの方へ行ってみる。

もちろん、そこには健太郎は居なかった。
健太郎は二、三日分の着替えを持って、夜遅い時間に出て行ったから。
テーブルの上には昨日買ったパンが置いてあった。


「僕は料理は全くしないんだ。
僕の職場の人達は男の人でも完璧に料理ができる人が多いんだけど、僕は苦手。
だから、冷蔵庫は好きなように使っていいよ。
水くらいしか入ってないから」


でも、今の冷蔵庫には、昨日買った食材がたくさん入っている。
ロビンは健太郎に美味しいベトナム料理を作ってあげたいと思った。
子供の頃、ママが健太郎の好物をよく作ってあげた。
その時の健太郎の笑顔が今でも胸に残っている。