その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党



ロビンは爽やかな朝の陽ざしで目が覚めた。
深い眠りに落ちたせいで、今の状況が思い出せない。
ホテルの一室のような綺麗に片付けられた部屋を、寝ぼけまなこで見回してみた。

そうか、ここはケンの家…
家がない私に、三か月間だけこの家を貸してくれると言った。
それは友達だから当たり前の事だと。

ファミレスを出てユニクロで買い物をして、二人でこの家へ帰ってきた。
EOCで働いているわりには質素な生活を送っている健太郎に好感を持てた。
それに、このマンションは穏かな温かさに包まれていて、何だかホッとした。
ハノイに住んでいた頃の、健太郎家族の家みたいで。


「好きに使っていいからね」


ユニクロでの代金もスーパーでたくさん買った食料品も、全て健太郎が支払ってくれた。
ロビンは情けなくて胸が苦しくなる。
でも、健太郎のロビンを包み込む強力なオーラが、ロビンの意識を健太郎に甘える方向へ持っていく。

何だか自分自身がコントロールできない。
ロビンが一番求めている安心感を、健太郎はいつでも与えてくれる。

そんな風に長い夜は過ぎていき、ロビンは健太郎のマンションのゲストルームで朝を迎えた。