その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党



「ロビン、ご飯は食べた?」


健太郎は普通の友達として接してくれている。


「まだ食べてない」


ロビンは何だか嬉しくて素直にそう答えた。


「じゃ、まずご飯から食べようよ。
話しはその後にしてさ」


こんな何げない生活にロビンは憧れていた。
そう考えるだけで、何だか涙がこみ上げる。

健太郎は駅前にあるファミレスに入った。
人にあまり見られたくないロビンは、ついキョロキョロしてしまう。
そんなロビンを健太郎は奥の仕切りがある席に座らせた。
二人でメニュー表を見ていると、健太郎がボソッとこう言った。


「ロビン、堂々として。
もしロビンを痛めつけようとしている人間がいるのなら、そいつらの未来を僕が潰してやる。
だから、誰に見つかっても大丈夫だよ。

その代わり、僕の側から離れないで」


ロビンはまた泣きそうになった。
でも、気丈に笑顔を作る。
今は何も言わない。
自分が追われているのかもまだはっきり分からないし、今はそんな事考えたくないから。

ロビンは久しぶりにちゃんとした食事をした。
もちろん、お腹も満たして心も満たされた。
健太郎と話す屈託のない思い出話が、今のロビンを元気づけてくれる。

食後のコーヒーを飲みながら、健太郎は「さてと」と言ってロビンに目配せをした。