「ケン、私ね…
あれから色々考えて、恥ずかしいけど、ソフィアに相談してみたの。
私にはママもパパもいないし、今まで育ってきた環境も男の人達はたくさんいたけれど、ママくらいの年齢の人はほとんどいなかった。
ソフィアは黙ってずっと話を聞いてくれた。
私の壮絶な過去に涙も流してくれた。
女性として悔しくてたまらないって言ってくれた。
ケン…
ソフィアがね、あなた自身が強くなりなさいって。
今は男性も女性もない時代で、対等に男性と渡り合える時代だって。
あなたのそれだけの向上心があればたくさんの事を身につける事ができるし、グローバルな世界で活躍する事だって夢じゃないって」
そんな風に話しているロビンは本当に楽しそうだ。
ロビンの求める幸せとは?
さっきのジャスティンの言葉が脳裏に浮かんでくる。
「でも、前へ進むには過去の自分を綺麗に清算しなきゃダメだって。
私が一番逃げている事柄…
それはママの事…」
ロビンの瞳からポロポロ涙が零れ落ちる。
きっと、健太郎が知らないロビンの苦しみがそこにあるのだろう。
そして、そういう奥深い心残りを探し出して癒してしまうソフィアの包容力に完敗だった。
健太郎はロビンの肩から頭を上げると、今度はロビンを力強く抱きしめる。
ロビンの心を癒せるのは僕しかいないんだと、心の中で叫びながら。



