「それと、ロビン…
もう、僕を捨てないで。
僕はどんな事があってもロビンの近くにいるから。

昔のように、突然に僕の前から消えないで。
今の僕は、ロビンがいなきゃ息さえもできないんだから」


ロビンは子猫の目に変わる健太郎を愛している。
甘えん坊で優しいだけが取り柄の男の子。
きっと、こんな顔、私にしか見せない。
私だけの可愛いケン…

健太郎の甘える仕草に、ロビンの心は風船のように軽くなる。
たくさんの重荷を抱えているはずなのに、ケンの腕の中にいると全てが跡形もなく消えていく。
ケンという人間は本当に不思議。
私の心の中に温もりと安らぎを運んでくれる。


「ロビン、今日、僕はすごく疲れたよ…
僕の事を心配しているなら、僕にキスをして。
僕だけのために特別なキスを…」