【完】溺愛男子の愛し方


「待って~!」


後ろから追いかけてくる祐を気にも止めずに


はぁ~


ほんと、爽やかイケメンなのか、残念イケメンなのか、わかんない


その後、追いかけてきた祐と並んで歩き、学校に着いた


下駄箱で、靴を履き替えていると……


ドサドサドサ……!


何かが流れ出てくる音が、隣でした


見ると、下駄箱から大量のラブレターが飛び出していた


また朝から、ご丁寧に……


と、いつものことと流して、集めるのを手伝った


「ありがとう、美音」


他の人がいたから、祐は笑ってそう言った


「……いつものことだし」


顔を少し赤くしてしまった私は、とっさに顔を逸らした


見られてないよね?


バレてないよね?


私は気にしながら、一つ一つ拾い集めた


周りにあったラブレターを全て拾い終わって、祐に渡した