【完】溺愛男子の愛し方


「あっ、お腹空いたね」


私は聖矢くんに話しかけながら、リビングに行った


「パパに美味しいご飯作ってもらおっか」


「うー!」


「俺が作るの?」


祐を見ると、苦笑いをしていた


「だって、祐が作ってくれるご飯の方が美味しいって聖矢くんも言ってるもん」


「それは、美音の間違いだろ?聖矢は、ご飯食べられないし」


ばれた


「そうだよ。私が祐の手料理、食べたいの」


「じゃあ、最初からそう言えばいいのに」


祐は笑って、そう言った


そうだけど……


……本心を直接言うって、恥ずかしいじゃん??


「ついでに、聖矢のも作っとくね」


「ありがとう!」


やった!


祐の手料理がまた食べられる!!


夜も祐に作らせるし、今日は祐の手料理オンリー!


「私と聖矢くんは、いい子で待ってようね。パパが聖矢くんのご飯も作ってくれるって」


「ぱぁー!」


あっ、やっとパパって言った!


さっきからずっと、ママしか言ってなかったし


しばらく聖矢くんと遊んでいると、祐に呼ばれた


食卓に行くと、祐が作ってくれた料理が置いてあった


私は、聖矢くんを子ども用のイスに座らせた