「荷物、持つよ」
そう言って、荷物を持ってくれた
「ごめんね、祐」
「気にしないで」
そう言って、微笑んでくれた
お店を出て、来た道を歩いて、家に帰ってきた
「ただいまー」
誰もいないけど、言うのが当たり前になってるから言ってしまう
「あーう!」
聖矢くんが、何かを言った
「なーに?聖矢くん」
「あーうー」
「?」
私には、さっぱりだった
「美音のマネをしてるんじゃない?」
「あ、ただいまって?」
「美音が言ったから、マネしてるんだと思うよ」
「そうなの?聖矢くん」
「うー?」
私が少し首を傾げながら聞くと、聖矢くんも首を傾げたみたいに言った
確かに、マネをしてるみたい
「……そっか」
私が微笑んで言うと、
「うー!」
聖矢くんも嬉しそうにした
「……こうして見てると、本当の親子みたいだね」
そう言って、荷物を片付けに、祐はリビングに行ってしまった
親子……か
私も子どもができたら、こんな風に接するのかな?
全然考えたことがないから、わからないけど


