【完】溺愛男子の愛し方


食品売り場に行って、祐に言われた食材をカゴに入れて、レジで支払った


その頃には、お昼過ぎになっていて、お腹が空いてきた


「食材買えたし、帰ろうか」


「そうだね」


私が答えると、祐の腕に中で寝ていた聖矢くんが起きた


「ん~」


眠そうに目を擦って、目を開けた


パッチリとした目で私を見てすぐに、


「まぁーあ!」


と、私を呼んでくれた


私の方に、手や体を伸ばしてきた


「ママの所に、行きたいのか?」


「まぁーあ!」


「美音」


「あ、うん!」


私は持っていた荷物を下に置いて、聖矢くんを抱っこした


「まぁー!!」


聖矢くんが嬉しそうに、私に抱きついた


もしかして、ずっと待っててくれたのかな?


でも、寝ちゃって……


……そうだとしたら、すごく嬉しい


「お待たせ、聖矢くん。お家に帰ろっか」


「うー!」


ベビーカーに乗せようと思ったけど、私を離してくれなかった


すっごく抱きつかれてるし


でも、それがちょっと嬉しかったり