【完】溺愛男子の愛し方


「美音をこの小さな体で独り占めできる、って思うといいなって」


「////!」


祐に特別なことを言われた訳じゃないのに、顔が熱くなった


「でも……」


祐はいったん言葉を切り、顔だけを動かして、私の頬にキスした


「これは、子どもだとできないから」


「////!」


確かにそうだけど!


こんなお店の中で、そんな恥ずかしいことしないでよ!


幸い、目の前に歩いている人はいなかった


「……こんな小さい子にヤキモチ妬くなんて、俺も小さいよね」


ははっ、と聖矢くんを見ながら、笑って言った


「子どもか……。欲しいね」


「えっ?」


私は、祐を見た


「俺と美音の子」


「////!」


確かに欲しいとは思うけど、そっち?!


「だ、大体、付き合ってもないじゃん。なのに、結婚するみたいな言い方……」


「俺は、思ってるよ」


そう言って、私の方を向いた


「えっ?」


「美音と結婚したいって……。美音としか、結婚しないって」


「!」


「……ねぇ、ダメ?俺じゃあ」


祐は、まっすぐ私を見ながら言った