他の人の前に出ると、ころっと人が変わって、かっこいい、爽やかイケメンに早変わり
例外はいるんだけど……
成績優秀、運動神経バツグン、料理や家事、その他諸々、全てをこなすことができる天才的なイケメン
でも、その本性は……
「ひゃっ!」
「どうかしたの?美音」
私が突然声を上げたせいで、お母さんが聞いてきた
「ううん……。なんでもない……」
「そう?」
お母さんはそれだけ言って、鼻歌を歌いながらキッチンに戻っていった
「もう!」
私は小声で、隣に座っている祐に言った
「ほんと、ここが弱いよね」
と言って、ニッコリと祐が笑った
私には、悪魔の笑みにしか見えなかった
食卓で、私の足(主に太もも)を触ってくるのもいつものこと
たまにそういうことをしてくるから、本当にやめてほしい


