【完】溺愛男子の愛し方


「どうせ騒ぐことしかできないアホ猿だからね」


横から、優雅に紅茶を飲んでいる鈴花が口を挟んできた


本当に、その通りだよ


「なんだとー!!」


隼人が、鈴花に襲いかかろうとした


キーンコーンカーンコーン……


ホームルームの始まりを告げるチャイムが鳴った


「あー、行かないと」


鈴花が嫌そうに言った


「めんどくさいですよね~」


鈴花に、ありすが同感した


「生徒の代表だぞ。そんなことを軽く口に出すな」


ニ人に喝を入れたのは、相変わらずお堅い修平


「……わかったわよ」


鈴花は注意されて、少し傷ついた顔をしていた


鈴花は修平と付き合ってて、修平のことが大好きだからな~


付き合ってることは、他の人にはバラさないように、って言われてる


鈴花と修平に会ったのは高一の時で、ニ人もまた幼なじみらしい


出会った時から、既に二人は付き合っていた