「……じゃあ、俺と付き合って」


「え……?」


「俺、美音のことが好きだって言ったよな?」


「言ったけど……」


「俺、本気だから。祐がダメなら、俺を選んで」


隼人はブランコから立ち上がって、私の目の前に立った


「俺にすればいいだろ」


そう言って、私の両肩を力強く掴んだ


「いたっ!」


そして、顔を近づけられた


「!嫌っ!!」


パチン!


私はとっさに、隼人の顔を叩いてしまった


「!隼人……」


正気に戻った私は、自分がやったことに罪悪感を感じた


「ごめん……なさい……」


でも、本当に嫌だった


隼人にキスされると思ったら、考えるより先に体が動いた


「……ちゃんと気持ちあるじゃん」


「え?」


隼人は、私の目を見て言った


「お前、祐に負けないぐらい、あいつのこと好きだろ?」


「!そんなこと……」


「またそうやって逃げるのかよ」


隼人が力強く言った