【完】溺愛男子の愛し方


「おはよ、美音。祐、またラブレターかよ?いいよなー」


チャラい奴が机に座って言った


「おい、佐伯!机に座るな!」


メガネをかけている男子に、チャラい奴は注意された


佐伯と呼んだけど、佐伯隼人 Saeki Hayato と私は、いとこ同士


双子ではない


「うるっせーよ、メガネ!」


あだ名がメガネこと、藤井修平 Fuji Shuhei は私と同じ、生徒会の副会長


ちなみに、隼人は記録係


バカだけど、国語力と記憶力だけはいい


今も二人はずっとギャーギャー騒いでる


はっきり言って、うるさい


「祐センパイ、また美音センパイを困らせたんですか?」


祐にそう聞いたのは、この生徒会では唯一の一年生、神崎ありす Kanzaki Arisu


ちなみに、ありす以外は二年生


ありすは、祐にお似合いと言われている可愛い女の子


天然で憎めなくて、いつも癒されてる


私、一人っ子だから、ありすみたいな妹がほしかったって、密かに思っている