【完】溺愛男子の愛し方


「はい」


「うわっ!」


祐の腕に乗っけると、祐はバランスを崩して倒れかけた


まぁまぁな重さがありそうだもんね


「生徒会室にでも置いとくか」


そう言って、祐は生徒会室に向かおうとした


私はその隙を見て、先に教室に行こうとした


でも、考えが甘かったのか……


「美音」


優しい(私には悪魔に見えた)笑顔を私に向けた


「きゃー!橘くんよ!」


「橘センパイだ!」


人が集まってきた


男子女子構わず、祐の元へ集まってくるのは、本当にすごいなと毎回思う


その中の一人の女の子が、祐に近寄っていった


「あの……橘センパイ!これ、受け取ってください!」


そう言って、ラブレターを渡した


「ありがとう」


先ほどとは違う、爽やかな笑顔を女の子に向けた


「きゃー!」


周り(主に女子)は大騒ぎ