永遠、というものがあれば

「ごめんね。急におじゃまして」



寝室を覗いたら、


ベッドのふとんの中に陽斗がくるまってた。


「陽斗、今から何か食べやすくておいしいものつくるからね」


コンビニで買ってきた大きな袋を持ってキッチンに移動する。



風邪の時はこれ。


陽菜特製スペシャル雑炊。

これは亡くなったママが風邪の時によくつくってくれたんだ。



ママがよく言ってたっけ。

病気の時に一番の薬は人の手。誰かがそばにいてくれるのが一番、って。



だから、気持ちを込めて雑炊をつくった。