なぜかわからないけど、それが誰からの着信か、その時の私にはわかったんだ。
受信メール1件
内容はただ電話番号のみだった。
会いたい、
会いたい、会いたい!
私は携帯の発信ボタンを押した。
『もしもし』
「…」
『陽菜?』
好きな人に呼ばれる自分の名前はなにより気持ちがよかったけれど…
「陽斗、声どうしたの?」
『ん?ちょっと風邪ひいちゃって、寝てた』
「大丈夫?なんか食べてる?」
『ん。あんまり食欲ないし』
「待って!私今から行くから!」
この時の私は
陽斗に彼女がいるかも、とか初めて男の人の家に行くとか、
いろいろ考えることがあったろうに
なにも考えられず、
陽斗に住所を聞いて、タクシーに飛び乗ってた。
受信メール1件
内容はただ電話番号のみだった。
会いたい、
会いたい、会いたい!
私は携帯の発信ボタンを押した。
『もしもし』
「…」
『陽菜?』
好きな人に呼ばれる自分の名前はなにより気持ちがよかったけれど…
「陽斗、声どうしたの?」
『ん?ちょっと風邪ひいちゃって、寝てた』
「大丈夫?なんか食べてる?」
『ん。あんまり食欲ないし』
「待って!私今から行くから!」
この時の私は
陽斗に彼女がいるかも、とか初めて男の人の家に行くとか、
いろいろ考えることがあったろうに
なにも考えられず、
陽斗に住所を聞いて、タクシーに飛び乗ってた。

